今回は 猫ちゃんの 胸部乳頭周囲にできた腫瘤のお話です。
猫ちゃんの右第一乳頭部周辺に こりこりとした数個のしこりと
ぶよぶよした 乳腺が 気になるとの事で ご来院なさいました。
このしこりと 腫瘤は 大きさも形も変化し 期間がたつと
小さくなることもありました。
乳腺は 子宮や卵巣からでるホルモンが作用し 乳汁が分泌されますが
通常 猫ちゃんは 避妊手術をなさいますと 卵巣 子宮が摘出されますので
乳腺が発達することもないですね。
この女の子の猫ちゃんは あるプロジェクトで 避妊手術を受けており
当院で手術をさせて頂いたわけではなく どのような手術を受けているか
定かではありませんでした。
乳腺の大きさが変わり しこりの大きさもかわりますので
獣医師にとっては 卵巣か 子宮のどちらか 主に子宮が残っているのではないか?
と 思いました。卵巣が残っていると 発情するからです。
オーナー様は この 大きさや固さが変化をする 腫瘤が心配で仕方ないと
不安を感じずにはおられないようでしたし 私も 乳腺なのか
乳腺腫なのか はっきりとわかりませんので 外科的切除し
病理検査をしてもらいました。

↑の写真は 手術の最中の写真です。
体表から触るとこりこりした 腫瘤は 鉗子で指示している透明な液を貯留した
水泡でした。

第一乳頭と 周辺の腫瘤を 摘出した写真です。
腫瘤は 悪性の腫瘍の事もありますから できる限り 大きく切除することが
望ましいので 猫ちゃんにとっては かなりの大きさの 切除となり
本当に 痛々しいです。

大きく 皮膚ごと切除した部分を 縫合した写真です
本当に 痛そう。。。😭😭😭

抜糸もすみ 無事に 皮膚が付きました。
さて この腫瘤の 病理検査結果ですが
どうやら 乳腺が乳汁をつまらせて できたもので 悪いものではありませんでした。
お腹の中に 子宮が残っているのでしょうか???
それでは 他の乳腺も同じ事に なるのでしょうか???
今回は 乳腺の腫瘤を切除しただけで お腹を開き 子宮が残っている事を
確認はしていませんが 妊娠していない状態で 乳腺単独で 乳汁を分泌するのは 珍しいと思います。
お腹の中に 子宮が残っているのかは 永遠の謎のままになるのでしょうか??
当院の避妊手術は 卵巣 子宮 の全摘です。
全摘となると なんとなく可哀そうな気もしますが 避妊手術をすると
乳腺腫になる確率が減るからです。
つまり 卵巣や子宮から ホルモンがでなくなるからです。
今回の 乳腺腫の外科的切除は 霧の中を 歩いているぐらい
すっきりしない手術でした。
また 術後 ひっしに 猫ちゃんの管理をなさって下さいましたオーナー様の
ご苦労を考えますと 暗い気持ちになります。😭
アメリカを旅した 友人が 大谷選手の壁画の写真を送ってくれました。
大谷選手の活躍を見ると 晴れやかな気持ちになりますね。
友に感謝。。。
