今回は 外部寄生虫の一つである ノミのお話です。
ノミは わんちゃん 猫ちゃん等の動物 あるいは 人間の体表に寄生し
血液を栄養とし 生きていきます。
ノミは昆虫の一つですから
卵 幼虫 蛹 成虫 と 完全変態 をします。
ノミは 直接 虫体が 飛びはねたり はったりし 他の動物に感染するほか
蛹として 草むら 木立 などに留まり 動物の歩く振動をキャッチし
蛹から飛び出し 動物に寄生します。
ノミには オスとメスがいて 雌のほうが 体が大きいのです。

↑の写真の左は 定規を横に置いていますから 実際の大きさを
確認できますね。
また オスとメスの写真も のせておきます。

↑の写真は ノミが動物の皮膚に寄生し 生活、繁殖し 吸血した血液から
できた ノミの糞です。
ノミの卵や幼虫は 目ではみることはできません。
実際 ノミの本体か ノミの糞で 動物に寄生しているかが
わかることが多いです。

実際 ノミに吸血されたまじかの皮膚の写真を撮る事ができました。
↑の写真の左側が のみに吸血をされて まじかの皮膚です。
ノミの唾液が 吸血時に動物に入り アレルギー反応を起こし 皮膚に発赤と腫脹が起こっています。
今回は 寄生しているノミを 1ぴき1ぴき 殺す必要に迫られ
殺している時に たまたま吸血している所をみつける事ができ このような
皮膚の異常が起こる事を写真に収められました。
ノミは 見つけようとしますと 必ず 毛の下を忍者のように 音もたてず
みつからずに 逃げて 体表を移動してしまいます。
見つけるのが 難しいです。
写真の右側は 当院で 薬浴をした後の 皮膚の写真です。
薬浴の薬が効き 皮膚の炎症が おさまっていますね。


↑の二枚の写真は ノミが吸血しアレルギー反応を起こした皮膚と
薬浴後の 写真です。
適格な薬浴を行うだけでも 皮膚の状態は 改善します。
ノミのアレルギーは 下腹部 臀部周辺の背中 臍 の辺りの皮膚炎を起こすことが多いと
言われています。
獣医師を対象とした皮膚の勉強会でも このような レアな写真には なかなかお目にかかりませんから
獣医師の皆様のお役にたてれば 幸いです。🤗
またノミは うりざね条虫という 消化管内寄生虫も媒介します。
最近 フィラリアの予防とノミ、マダニの予防が一緒にできるお薬が流行っています。
便利な反面 ノミやマダニは 動物の血液を吸血し お薬がノミやマダニの体内にはいり ノミやマダニが死ぬのですが 動物が吸血されるときに ノミやマダニの
唾液や唾液といっしょに SFTSのウイルスや 赤血球に寄生するバベシア
リケッチア等の病原体を体の中に入れますので 怖いですよね。
当院ではノミやマダニやシラミが 動物の被毛に接触することで 薬剤が
ノミやマダニ シラミの体に入り 殺滅させることができる薬を使っています。
この子も お薬を処方させて頂きました。
院内もきちんと消毒をしました。
気温が10℃を超えると 昆虫達が 動き出すと言われています。
どうか 適格な予防をなさってください。
マダニは 人体にも重篤な害をもたらすSFTSウイルスを媒介します。
わんちゃんや 猫ちゃんがウイルスに感染しますと 人間も感染の可能性があります。
どうか適格な予防をなさって下さい。
