今回は 先代のロングヘアーチワワから 当院においでいただいて
おられます わんちゃんのトリミングのお話です。
めでたく1歳のお誕生日を迎えた はるちゃん。
幼犬の頃 手足を舐め 赤くなる事があり 皮膚の弱い子の食べるお食事で
調節し お薬を飲まず 過ごしてきました。
成長期のわんちゃんで 食事のアレルギーが 疑われましても
除去食と呼ばれている 加水分解タンパクを使った食事がなく
なかなか 食事の選択が 難しい事があります。
なんとか めでたく1歳を迎え 除去食と呼ばれる お食事のアレルギー物質が
ない お食事に致しました所 やはり 手足を舐める回数が 減り
赤みや腫脹もなくなりました。
気のゆるみから サツマイモ ジャーキー等 美味しいものをもらうと
目の上や 耳に 赤みや腫脹が出て 治療をすることも ありました。
治療後 シャンプーのご希望がございましたので トリミングをいたしました。
皮膚が落ち着き 痂疲や赤みもなくなりますと 獣医師兼トリマーとしては
仕上がりが ふわふわで 優しい香りのするシャンプー剤を使いたくなりますが
ここは我慢のしどころです。。。
多少 仕上がりが サラサラで フワフワ感に欠けてしまうのですが
念のため 細菌や真菌を殺すシャンプー剤を 選びました。
シャンプー後 オーナー様のお迎えを 待っているはるちゃん、
楽し気に 院内を歩いていますね。
まだ 子犬の面影がありますので 興味深々で あちらこちらのにおいをかいで
歩きまわります。
可愛いですね。


今回は 薬用シャンプー処置と 伸びた毛を 綺麗に整えました。
子犬の頃は 体が充分に 発達していませんから トリミングの時に
関節に負担がかからないよう 慎重に行っております。
体が大きくなるには 骨に大きくなる部分があり(骨端軟骨) そのため
関節が 柔らかく 足をひねったり 無理に曲げたりいたしますと
関節に負担がかかります。
トレーニングで アジリティーという 競技がありますが
コーンを右に左によけながら 走る事を競う時 関節に負担がかかるので
幼犬は しないほうが良いと
遠い遠い昔に 整形の勉強会に参加し 専門の獣医師さんから 教わりました。
若いから大丈夫 ではなく 若いから大丈夫ではない!
獣医師兼トリマーは 肝に銘じておるのです。🤔🤔
わんちゃんは 人間よりも あっという間に成長し あっという間に 人生を駆け抜けていきます。
先代のわんちゃんと 同じ犬種のロングコートチワワを ご家族にお迎えして下さいましたオーナー様のお気持ちを考えますと
嬉しいような 悲しいような 複雑な 気持ちになります。
私も 沢山のわんちゃんと 共に生活し 何十年も経ちますが
家族同然のわんちゃんやねこちゃん 、小動物が 旅立ちますと
どうしょうもない 喪失感におそわれます。
そのように ならないよう獣医学の力で 頑張るのですが やはり
立ち向かうことが 困難な時もあります。
はるちゃんは これから まだ 長いようで あっという間の人生
いや 犬生を オーナー様ご家族とともに 過ごします。
20年近い 人生いやいや 犬生の間には 色々な事がないわけはありません。
どうか はるちゃんや オーナー様ご家族が 幸せに元気で お過ごしになられますよう
願っています。
病気の予防は 大切ですし、 美味しいものを バクバク食べまくり
食物アレルギーや 生活習慣病にならないで 下さいね。
また 予防や トリミングで お待ちしております。
