線維肉腫 の 切除

今回は 猫ちゃんの 筋肉にも達した 腫瘍のお話です。

7歳6か月の 避妊の猫ちゃんの  背側 左側大腿部に

しこりができました。

一か月前に 爪切りで ご来院なさいましたが

その時は 固い腫瘤が あるか?ないか? 程度でしたが

あっというまに 大きくなりました。

腫瘤は 良性の場合 進行が穏やかです。

あっという間に 大きくなるということは 細胞の増殖が

早く 核分裂が 盛んな事を示し 悪性の 腫瘍の場合が 

多いです。

また 腫瘤は はじめ 良性と診断されましても

悪性に 変わることが あります。

今まで できていた 腫瘤が 突然、大きくなってきましたら

要注意です!

↑の写真で 皮膚が もりあがっているのが おわかりになると思います。

体表では さほど 大きな腫瘍には 見えませんが

猫ちゃんの 足の筋肉深くまで 達していました。

筋肉の一部も 切除いたしましたが 腫瘍は かなり 広範囲にわたり

神経の起始部を 残し できる限り切除しました。

皮膚に腫瘍の細胞が 残りますと そこから 再発いたしますので

皮膚ごと 切除したため 縫合が 難しかったですが

なんとか 無事に おわりました。

摘出した腫瘤を 病理検査をして頂きました。

線維肉腫とのことで 今後の再発が 心配です。

今後 定期的な 検査で 再発をしていないか?を 

確認して頂きたいと 思います。

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