耳にできもの!?

17歳のトイプードルの男の子です。

以前から 耳にできものがありましたが 今回 腫瘤が 自壊し

出血がとまらず ご来院なさいました。

17歳で全身麻酔をかけるのが危険ですので、

局所麻酔で、できものを摘出をいたしました。

右上の写真のマルで囲った所が処置をする前になります。その左側が摘出した直後の写真です。

その後の写真は治っていく過程になります。

摘出したものを病理検査に出しましたら「脂腺腺腫」という脂腺由来の

良性腫瘍という事が分かりました。

脂腺腺腫は皮脂の分泌が多く皮膚のバリア機能が弱い高齢の

わんちゃんに多いと言われています。

脂腺腺腫の予防として皮脂の分泌がスムーズになるように皮膚の

状態を良好に保つ事が大切です。

ですので、定期的にシャンプーなどをして皮膚を

清潔な状態を保ってあげることもいいかもしれませんね。

↑の写真は摘出したものです。

脂腺腺腫は小さなぶつぶつとした腫瘤が皮膚にたくさんできることが

多く、腫瘤は盛り上がったように腫れるため、飼い主様もすぐに

異変に気が付くかもしれません。

ですから、定期的に全身の確認をしてあげるのもいいかもしれませんね。

左側の耳も腫瘤がありましたが摘出はせずお薬、定期的な

耳の洗浄などを行い経過観察をしました。

こちらの写真は処置が終わった時の写真です。

定期的に適切な処置を行いましたので、

両耳とも綺麗に治りました!

両耳の処置などがありトリミングサロンに行くことが難しく

わんちゃんの毛が伸びてしまっていて両耳の経過も良かったので

当院でトリミングを行わせていただきました。

毛玉を取り体に3mm、5mmのバリカンをいれ すっきりと

させ シャンプーを丁寧に行いました。

また 

シャンプー、ドライ時にマウンティング(腰を振る行動)

という問題行動が出ました。

このような問題行動は去勢 避妊手術をしていないわんちゃん

にみられる行動です。

マウンティングは人間だけではなくクッションなどにもします。

このような問題行動は 性ホルモンの関与が多く、去勢 避妊手術を行う事を

おすすめ致します。

去勢手術をすると 前立腺肥大 会陰ヘルニア 精巣腫瘍 肛門周囲腺腫

などの病気を予防することができます。

また、マウンティング マーキング行動なども軽減することができます。

避妊手術では、子宮蓄膿症 乳腺腫瘍 偽妊娠などを予防できます。

去勢 避妊手術をすると様々なメリットがあります。

しかし、デメリットもあります。

ホルモンバランスが崩れるため太りやすくなりますので、

体重管理を気を付けていただきたいです。

少しでも去勢 避妊手術を考えている飼い主様がいらっしゃいましたら

当院にお気軽にお問い合わせください。

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