ダックスフントのトリミング

今回は ミニチュアダックスフント ロングヘアーの トア君です。

永遠君、元気一杯なのですが お肌がデリケートなのです。

幼犬の頃 お腹の皮膚に皮膚炎を 起こしたり

外耳炎になったりと とにかくお肌が デリケート。。。

永遠君の オーナー様は 先代のわんちゃん達から当院をかかりつけ動物病院

としてご来院頂いており

 当院が

お薬のみではなく 飼育環境の見直しから 病気と闘うことに

共感をして頂いております。

先代の ミニチュアダックスフントも 皮膚がデリケートでしたので

環境を改善して頂くことにより 長期間 治らなかった外耳炎を

完治させることが できました。

そのような 経験をお持ちのオーナー様は 治療に協力して頂けますので

病気が 治るのに時間はかかりません。👏

今回 永遠君は 足や手の間に痒みを持ち 舐めたり噛んだりして

皮膚炎を起こしていました。

わんちゃんの足先や手の先には 常在菌といわれる もともと皮膚に住みつく

細菌やカビが多く、皮膚のコンディションが悪くなりますと

繁殖し 痒みや炎症を起こします。

手先や足先は 汚れやすい場所ですから オーナー様が 清潔になさるために

洗いすぎたり いつも湿り気がある状態でそのままになさいますと

皮膚炎を起こしやすいようです。

乾燥のしすぎも 角化した上皮をあらし 炎症を引き起こします。

また 食物アレルギーでも 症状の出やすい所のようですね。

今回は 足の爪の付け根に炎症を起こしておりましたが 

外傷が原因とは 考えられにくく 皮膚病が 原因のようでしたので

治療をしながら トリミングを致しました。

手先や足先に バリカンをいれ 毛で覆われた部分を 渇き易く致しました。

細菌やカビは 乾燥を好みませんので このようなカットも よろしいのでは

ないでしょうか?という 獣医師目線の トリミングです。

本来 ダックスフントの足先のカットは 丸い猫ちゃんのように致しますが。

獣医師として、 皮膚病を環境を変えることで 治す手助けをしたい。

という 考えです。

以前 この足先のカットを致しまして かなりの ブーイングを別のオーナー様から 受けた経験があり、

この足先のカットを致しましたことに どのようなコメントを頂くかと

正直 ハラハラしていましたが 永遠君のオーナー様には 気に入って頂き

胸をなでおろしました。

獣医師は 病気の事を 学び 臨床という場で 経験を重ね 

それなりに 専門家として お仕事をしております。

オーナー様の中には ご理解いただけないこともあり 悲しい事も沢山ありましたが

長い間 当院においで下さり 環境を変えることが 病気を治す手助けになる。

ということを 御経験頂いたオーナー様には ご理解を頂き、感謝致しております。

トリミングも 終わり 当院のスタッフと 遊んでいる永遠君、

オリンピック選手よりも速いスピードで 院内を猛ダッシュ!

写真を撮るのがプロ並みのスタッフの撮影でも ぼやけてしまうほどの

スピードですね 😊

このような瞬間

皮膚病で 赤く腫れあがり 歩きにくそうにしていたのが

こんなに走れるようになったのだな。。。。。と

嬉しくなります。😊

オーナー様のお迎えを待っている永遠君。。。ご機嫌です🥰

病気を治す事もなかなか大変ですが 

病気が治り健康を維持する事も。。。

大変なことです。

皆 それぞれ 持って生まれた体質があり 弱いところもあります。

弱いところを いかに健康に保つか。。。。

どのような 環境で 動物達を飼育するか。。。

と、いう事も 大切な医学です。

永遠君の名前は 

ずっと ずっと。。一緒にいたい

という、オーナー様の思いから ついた名前なのだろうと

思います。

 永遠君が いつまでも 元気に オーナー様のそばに

いられることを 心から 願っております。🥰

永遠君、またね。

また 病院の皮手袋を 引き出しから 引っ張り出して

院内を 猛ダッシュして下さいね。

またの御来院を お待ちしております。 

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