気管チューブの挿管

今回は 気管チューブのお話です。

テレビドラマや映画のワンシーンに

お医者さんが 気管挿管をしている 場面を目にすることが

おありかと思います。

気管挿管とは

鼻から 口腔を通過し 肺につながっている

空気の通り道の一部分を気管とよびますが 気管に管を入れて

空気の通り道を確保することを いいます。

 

気管チューブにも 沢山の大きさ 太さがあり 1頭1頭の気管の大きさと

長さ 太さにより ピッタリと合った物を 使います。

勿論、無菌状態にして 気管の中に入れます。

口を開けると

喉の奥に ↑の図のような 箇所があります。

喉頭蓋という部分を 下に押し下げ 気管の入口を探し 気管チューブを挿管します。

↑の写真は 気管チューブを気管に挿管した状態で 麻酔をかけている時の

写真です。

気管挿管した 気管チューブに酸素を流すことにより 肺に直接酸素を

送り届ける事ができます。

また ガスになった状態の麻酔薬を流すことにより 肺に麻酔薬が

到達し 肺の毛細血管から 麻酔薬が吸収され 血液を介して全身に行き渡り

麻酔をかけることもできます。

手術の際には 気管挿管いたしまして 酸素と麻酔を肺に直接到達させ

麻酔をかける方法もあります。

気管挿管してありますと 人工的に呼吸をしている状態をつくりだすことも可能ですので、

万が一 手術の時に呼吸が止まったとしても 人工呼吸に切り替えができますので

脳や臓器に酸素を送り届けることが できるのです。

動物病院では オーソドックスな手術の 避妊や去勢でも

麻酔をかけますので 手術といっても 簡単にできるわけではなく

安全に麻酔をかける準備や 設備が必要です。

もちろん 手術も 技術が必要です。

容易い手術とは思ったことはありませんが 動物ということで???

高額な手術ではありませんので 避妊や去勢など ご希望の方は

当院にお声がけ下さい。

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