今回は 本来ですと 成長とともに お腹の外に 下りてくる睾丸が
お腹の中にとどまる病気の お話です。
睾丸は左右セットで 二つございます。
男の子のわんちゃんや ねこちゃんを ご家族に むかいいれた
オーナー様は ご存じと思います。
また 人間でも 男性は 左右に二つ 睾丸がございます。
受精卵が 育ち体ができあがる際 睾丸は 二つとも お腹の中にあるのですが
最終的に お腹の外に おりてきて ゆらゆらと揺れているのです😄
成長期に お腹の中から睾丸がおりず お腹のなかに 留まっている病気を
停留睾丸 あるいは 腹腔内睾丸と 呼んでいます。
睾丸のような 大切な臓器が わざわざ お腹の外に 出ている理由は
睾丸が 熱に弱いためです。
睾丸がお腹の中に 留まっていると 温められて腫瘍化すると言われています。
そのため 停留睾丸は なるべく 切除なさいました方が 宜しいと思います。
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上の写真は 停留睾丸と お腹の外に おりてきた睾丸の両方を 切除している
所です。
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切除し 二つの睾丸を 見比べてみますと、お腹の中に留まっていた睾丸の色が
紫色になり 健康的で無い事が よくわかります。
今回は 生後一年を過ぎても 片方の睾丸が お腹の中に留まり続け
わんちゃんが男らしい性格になり 子犬の穏やかさから
唸り声をあげ 咬みつく様子が 見られました事もあり
お腹を開いての 手術となりましたが お腹の中の睾丸の色が
紫色になっておりましたので 切除なさり 良かったです。
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